ある日、チャチャはセラヴィーに呼ばれた。
一人でセラヴィーの家に入るのは久しぶりのことだ。
いつもはリーヤとしいねちゃんというお供がついているが、今日は一人。
だが、師匠であるセラヴィーを信用し切っているチャチャは、何の不安も抱かずにいる。
 
「チャチャ、お願いがあるんです。」
「なあに? セラヴィー先生。私にできることなら何でもするわ。」
 
無邪気に笑うチャチャに、少し罪悪感を覚えるセラヴィー。
だが、目的のためなら可愛い弟子を利用するのも仕方のないことなのだ。
 
「ある魔法薬を作りたいのですが、それには、チャチャの協力が必要なのです。」
「なになに? 先生、どんな薬を作るの?」
「それはまだ言えません。ですが、その薬を作るに必要なのが……。」
 
そこでセラヴィーは言葉を切った。この先を告げるのはまだ若干のためらいがある。
役に立てることを心から喜び、目を輝かせて待つチャチャに対して、
セラヴィーは一つ深い呼吸をしてから言い放った。
 
「魔法少女の純潔なのです。」
「じゅん……?」
 
怪しげな知識は何一つ教えられず、純粋培養で育ったチャチャはその言葉の意味がわからない。
更に、少し頭も足りていないので、「純潔」という単語自体、聞いたのが初めてだった。
首を傾げるチャチャに、セラヴィーは魔法をかける。
ぼんっ、と爆発音のような音がして、辺りに煙幕が上がる。
煙に思わず目を閉じてしまったチャチャが目を開くと、着ていたワンピースが脱がされている。
チャチャが身にまとっているのは、トレードマークの赤ずきんと、かぼちゃパンツだけ。
 
「え? え? 何? 何これ、先生?」
「おっと。ここではいけませんね。場所も移しましょう。」
 
セラヴィーが指を鳴らすと、台所で話し合っていた二人は寝室に移動していた。

「何? 何をするつもりなの? 先生……。」
 
ベッドに寝かされたチャチャは不安げにセラヴィーを見上げる。
セラヴィーは不敵な笑みを浮かべていて、いつもの優しげな表情はどこにもない。
 
「相変わらず色気のない……。胸も膨らんできているというのに、ブラジャーもつけていないんですね。」
 
乳首の周りに円を描くように撫でながら、セラヴィーは溜め息をついた。
チャチャは思わず目を背ける。自分の身に起こっていることが信じられない。
 
(せ、先生がこんなエッチなことするなんて……夢よ……夢に決まってるわっ……!)
 
だが、チャチャは胸を隠そうとはせず、セラヴィーの眼前に晒したままだ。
セラヴィーは指先でこねるようにチャチャの乳首を撫でる。
しぼんでいた乳首も段々と盛り上がって、硬くなってくると、
セラヴィーはチャチャの上に覆いかぶさって、立った乳首を口に含んだ。
 
「あっ……。」
 
そして、セラヴィーは口の中でもてあそび始める。
もう一方の胸は手のひらで包んで、揉み解していく。
チャチャはどうしたらいいのかわかっていないと言った様子で、セラヴィーのなすがままになっている。
 
「ああん、と言ってご覧なさい、チャチャ。楽になりますよ。」
 
セラヴィーが助言すると、チャチャは素直にこくんとうなずいて、
恐る恐る言われた通りに声に出してみる。
 
「ああん……。」
 
口にした瞬間、チャチャにはまるで魔法がかかったかのように、体中に快感が走った。
自分の声がとんでもなく卑猥なものに感じる。
 
「ああん……せ、せんせいっ……! 気持ち良いよぉ……。」
 
堰を切ったようにチャチャの喘ぎ声が流出し始める。
最初は棒読みだった声が、徐々に色気を帯びてきて、セラヴィーの聴覚を刺激する。
教え子の痴態にセラヴィーも興奮し始めた。

そのときだった。
ガシャーン。ガラスの割れる音がして、窓から何かが飛び込んできた。
真っ黒なそれは、激しい息遣いの中、金切り声をあげた。
 
「セラヴィー様っ! どうしてチャチャなんか! 魔法少女の純潔なら是非このやっこのものを!」
 
やっこは水晶球で二人のやり取りを盗み見ていて、急いで駆けつけたのだった。
セラヴィーに片思いをしているやっこは、時々そうやってセラヴィーのことを見張っていたのだ。
だが、セラヴィーは鬱陶しげに彼女の姿を見やると、すっと手を上げ、
大きな球体バリアーの中に彼女を閉じ込めた。
 
「魔法薬ばかり使っている子を僕は魔法少女なんて認めません。」
 
セラヴィーがチャチャを選んだのは、やっこが苦手だからというだけで、
口にしたのは苦し紛れの言い訳だったが、やっこは少し傷ついた。
 
「そ……そんな……。」
 
透明な球体の中に閉じ込められたやっこは、涙を浮かべている。
そんな彼女を冷たく一瞥すると、セラヴィーは頬を紅潮させて続きを待っている可愛い教え子に向き直った。
 
「え、え? やっこちゃん、そのままなの? 追い出したりしないの?」
「そうですよ、チャチャ。何か問題ありますか?」
「ええっ!? だって……見られちゃう……。」
「見られながらの方が興奮するでしょう?」
 
にっと笑うセラヴィー。チャチャは背筋に汗が伝っていくように思えた。
球体の中のやっこは泣き叫びながらバリアーを叩くが、セラヴィーの魔法は強力で、びくともしない。
再び乳首を舐められながら、チャチャは尋ねる。
 
「じゃ、じゃあ、どうして赤ずきんは取らないの?」
 
問われたセラヴィーは顔を上げ、唇に口元を寄せた。

「この赤ずきんには衝撃を吸収する魔法がかけてあります。だからですよ。」
 
そして、その台詞を放った口で、チャチャの唇を塞いだ。
チャチャはセラヴィーの言葉に納得して目を閉じ、与えられる甘いキスを味わった。
 
(まあ、全部脱がさない方がエッチだからですが。)
 
セラヴィーは服を着たまま、ほとんど裸のチャチャに愛撫を与えていく。
チャチャも初めての体験であるにもかかわらず、器用なセラヴィーの指技に、
初々しい喘ぎ声を発し続けた。
しばらくそうしてもてあそぶと、おもむろにセラヴィーはチャチャのかぼちゃパンツに手をかけた。
 
「さて……どんな具合でしょうね……。」
「いやぁん……せんせい……エッチ……。」
 
チャチャはとろんとした目でセラヴィーを眺めている。
口元はだらしなく開かれ、完全にセラヴィーに陥落したことを示している。
パンツの中に指先を入れられても、何の抵抗もしない。
まだあまり生えそろっていない茂みを掻き分け、セラヴィーはチャチャの割れ目を探す。
ほどなくたどり着いたそこは、サラサラとした液体で濡れていた。
 
「んっ……はぁっ……だめぇ……。」
「何を言っているんですか? もうすっかり準備はできているみたいじゃないですか。」
「そうなのぉ……? わたし……よくわからないの……。」
 
はぁはぁと喘ぎ続けるチャチャを前に、セラヴィーはどこからか布の巻かれた棒を取り出した。
そして、かぼちゃパンツを脱がせたチャチャの股を大きく開かせ、その棒で割れ目やその周りを撫で、
巻かれた布に液体を染み込ませる。
 
「やっ……やぁっ……せんせい……何なの……? それぇ……。」
「これでチャチャの純潔を奪うのですよ。そして破瓜の血を染み込ませるのです。」
「はか……? 血……?」
 
意味を完全に理解はできなかったが、「血」の一言に、チャチャは顔色を変えた。
 
「い、いやぁ……! やめて、先生っ……!」
「可愛いチャチャの頼みでもやめられませんよ。これも全てあの薬のためですっ……!」
 
セラヴィーは容赦なくその棒をチャチャの割れ目に押し込んだ。
愛液で湿っていた棒は、ぬぷぬぷとチャチャの中に入り込んでいったが、
入れられた方のチャチャは無傷というわけにはいかない。
それまで感じたこともないほどの激痛が体を貫き、チャチャは気を失った。
棒の布には、じわじわとチャチャの血が染み込んでいた。

チャチャが目を覚ますと、セラヴィーが何やら様々な材料をガラスの小瓶に入れているところだった。
そして、最後にチャチャの血をたっぷりと染み込ませた布を棒からほどいて、その小瓶に押し込んだ。
 
「ふふふふふ。これで、どろしーちゃんとの聖夜が楽しめます。」
 
蓋を閉め、カクテルを作るかのように、激しくその小瓶を振って、中の材料を混ぜる。
セラヴィーが作っていたのは強力な媚薬だった。
勿論、使う相手はどろしーに決まっていた。
 
「せ、先生……。もしかして、どろしーちゃんのために私を利用したの……?」
「起きてしまったのですか。チャチャ。そうですね。僕はいつだってどろしーちゃんのことを……。」
 
目覚めたチャチャに少々驚きながらも、ぬけぬけとセラヴィーは言った。
チャチャはベッドから起き上がると、セラヴィーに向かって手をかざした。
 
「ひどいわ!」
 
その瞬間、「ひど岩」と書かれた岩がセラヴィーの上に浮かんだ。
落ちてくる前に天性の反射神経でセラヴィーはその岩を避ける。
 
「ずるいわ!」
 
避けたセラヴィーの上に「ずる岩」が落ちてきた。
冷や汗を流しながらも、セラヴィーは器用にその岩も避けた。
 
「先生のこと信じてたのに! そんなのってないわ!」
 
前の二つよりも更に大きな、「そんなのってな岩」がセラヴィーの上にあった。
セラヴィーは慌てて両手をかざし、その岩に向かって消滅の魔法をかけた。
なんとか当たる前に間に合ったのだが、その弾みで持っていたガラスの小瓶を落としてしまった。

「あ、あああああ……。」
 
できたばかりの媚薬がこぼれてしまっていた。
 
「せ、せっかく作ったのに……。どうしてくれるんです? チャ……チャ……。」
 
こぼれた媚薬の元に屈み込んで嘆くセラヴィーの鼻腔を、甘い香りがくすぐった。
さすがに特製の媚薬なだけあって、その瞬間にセラヴィーはとりことなってしまった。

「せ、先生!?」
 
思わず駆け寄ったチャチャも、その香りにとらわれ、腰が砕けてしまったかのように、
くたくたとその場に崩れ落ちた。
 
「続きをしましょうか……チャチャ……。今度は本気ですよ……。」
 
焦点の定まらない瞳で、セラヴィーが囁く。
そっとあごを掴まれているチャチャも虚ろな目でうなずく。
 
「だ〜し〜て〜〜〜〜〜……。」
 
バリアーに守られ、媚薬の効力の届かないやっこは、泣きながら透明な壁を叩き続ける。
未だ球体の中にいるやっこを尻目に、セラヴィーはチャチャを抱き上げ、再びベッドに向かった。
 
                                                        (終わり)