1,セラヴィー×やっこ

「やっこ・・・やっこちゃん。」
遠くから、私を呼ぶ声がする。・・・あの素敵で優しい声には聞き覚えがある。
そう、私の愛してやまないあの方の声だ・・・。
私はゆっくりと閉じていた瞼を開く。
「やっこちゃん。待ちくたびれて寝てしまってましたか?」
目の前に濡れた緑の髪をかき上げながら優しく微笑むセラヴィー様のお顔があった。
「セラヴィー様?」
「嫌だな、様付けだなんて・・・。もう結婚したんだからセラヴィーって呼んで下
さいよ。」
セラヴィー様はそう言って私の頬を愛しそうに撫でる。
(ああ、そうだ。今夜は初夜。私、先にシャワーを浴びて、セラヴィー様がシャワ
ーを浴びてくるの、待っていたんだっけ。)
私の隣にするりと入って来てにっこりと笑うセラヴィー様に、私の顔は真っ赤になっ
た。
(その笑顔、やっこ、とろけてしまいそうです。)
「顔真っ赤ですよ。」
セラヴィー様はクスっと笑って、うつむく私の唇に人差し指を這わせる。下唇をなぞ
っていた人差し指は私の唇の形を確かめるようにゆっくりと動き、唇を一周すると、
その動きにうっとりとして半開きになった私の口の中に侵入してきた。
セラヴィー様の細くて長い指がゆっくりと出入りし、私の舌に触れる。唾液のついた
指は唇を濡らし指はゆっくりと口腔全体を侵していった。
(キスじゃないのに、なんだか気持ちいいかも。)
そんなことを考えていると、セラヴィー様は私の顎をクイっと持ち上げ顔を近づける

セラヴィー様はとっても器用な方だ。私にとって人生初めての大人のキスだったけど
、きっと、これが生涯一番気持ち良いキスなんだろう。
キスをしながらセラヴィー様の左手がローブの隙間から入ってきて、私の胸に優しく
触れた。多分私の胸は発達途中で、中にはまだシコリが残っている。それに、そんな
に大きくない。大人なセラヴィー様には物足りないのではないかとふと不安がよぎる。
セラヴィー様は手のひら全体を使い、繊細なタッチで胸を撫で回しながら、右手で私
のバスローブの紐を解き、月明かりに胸を晒した。
「思った通り、良い形です。それにとても綺麗だ。」
満足げな言葉が不安をかき消してくれる。
左手の手のひらで胸を撫でながらセラヴィー様の唇が右胸の乳首を捉える。温かくぬ
るっという感触が乳首に纏わりつく。何度も何度も同じペースでそこを舐め上げられ
ると、じんわりとした疼きが湧き上がって来た。
「はぁっ。」
思わず溜息がこぼれる。



「あっ!!」
軽く歯を立てられ、甘い痺れに体がビクッとする。そんな私の様子を優しい顔で眺
めながら、セラヴィー様は左手を私の下腹部へと滑らせていく。
「あ!!!はあん!!」
急激な刺激を受け私の体は仰け反った。
セラヴィー様の指は迷いなく、私の核を捉えていた。核を微妙な力加減で押しつぶ
し、指先の位置を変えずに捏ね繰りまわしている。
指先の圧力が変わるたびに私の体の内部がキュンキュンと収縮しているような気が
した。
「あん、あ、あ、あ、あ・・。」
その収縮にあわせ、今まで人前で出したことのないようないやらしい声が出てしま
う。
「・・・まだ、みたいですね。」
そっと、核の下の谷間に触れたセラヴィー様は独り言を呟き、突然、私の下腹部に
顔を・・・埋めた。
「!!!?」
「セ、セラヴィー様!そ、そんなこと、ダ、ダメです!!」
慌てて足を閉じようとしたが、両足を捕まえられ逆に大きく広げられてしまった。
(は、恥ずかしい!!)
私は両手で顔を覆った。
「ここも、とっても綺麗ですよ。」
セラヴィー様はうっとりとそう言うと核と谷間を舌でなぞった。熱い、ぬるりとし
た舌。様々な動きをして私の核を擦り上げる。
「あ!や、やん!」
部屋にぴちゃぴちゃと水音が響く。私の内部から、熱いものが込み上げてきている。水音は、セラヴィー様の唾液のせいだけではなったようだ。
手の届かない憧れの存在であった方が、私の恥ずかしい部分を舐めている。
恥ずかしさと興奮が入り混じり感情が昂ぶって行った。

「や、やぁ!!!!!!!!!」
突然今までにない強い快感が私を襲った。
核に口付けしながら内部を重点的に舌で愛撫されて、私は身をよじった。
「っあ!!きゃっあ!!!!!」
物凄い快感!
気が狂いそうになり、思わずセラヴィー様の頭を押さえ、快感から逃れようとする。しかし、体はセラヴィー様の腕でしっかり固定され、逃れようがない!
私が快感から逃れようといくら身悶えしようとも、セラヴィー様は執拗にそこを刺
激する!


「っん!っあ!!!セラ、ヴィーっさ、ま!!や、やっこ、もうダメですー!!!!。」
快感が限界に達した時、急に力が抜けていく。強く眼を瞑っていたせいで、頭に血が
上っていたのだが、脱力すると、キーンという耳鳴りと共に波のような快感が押し寄
せてきた。
谷間の奥が規則的なペースで痙攣しているのが分かった。

「・・・・・。」
セラヴィー様はそんな私の波がひくまで手を握って見守ってくれていた。
私の呼吸が安定したのを見届けると、セラヴィー様は次の動作に移ろうとした。
「待って・・・。」
その動きを制止し、私は起き上がって自分からキスをした。
「・・・セラヴィー様、私にも・・・ご奉仕、させて下さい・・・。」
「やっこちゃん?」
セラヴィー様は私の次の動向を見守った。
私は、セラヴィー様に気持ち良くなってもらいたい、その一心で、書物で勉強した
ことを実践してみた。
初めて見るセラヴィー様のソレはすでに大きくそそり立っていた。血管が浮き出てい
る様は、端正で優しそうな顔立ちのセラヴィー様には似つかわしくないと思われたけ
れども、私の体に反応してそうなっていると思うと、それさえも愛しく思えた。
大きくなったソレを両手でそっと包んで覗き込むと、頂点に滴が溜まっていた。その
雫を、人差し指一本でじんわり膨らみに塗り広げ、粘度のある雫で滑りやすくなった
人差し指で何度も優しく円を描いた。
「あ、ああ。」
セラヴィー様は目を瞑り低い吐息を吐く。
普段、冷静沈着で穏やかなセラヴィー様が、快楽を表現する姿に感動し、私は幹のと
ころに口付けをした。雫を膨らみのくびれにも塗りつけ、幹の裏側に舌を這わせる。
付け根まで舌を這わせた後、今度は上の方に舌を這わせて行く。
くびれへと到達するとその周辺をねっとりと舐め上げて上部の膨らみを口に含んだ。
頂点からあふれ出てくる雫を強めに吸いとると頭の上でセラヴィー様の声なき吐息が
聞こえる。
セラヴィー様の顔を上目遣いで見つめ、唇を執念深く持続的に、かつ、強力に上部の
膨らみに絡ませ、幹を撫でながらゆっくりと頭を沈めて行く。根元近くまで到達する


と、口の中がセラヴィー様でいっぱいだった。
一呼吸おいて、徐々に唇の往復による強引なこすりを加えていく。私の頭を上下させ
る度にセラヴィー様のソレは最初に口に含んだときよりも硬く、大きくなっていた。
私の髪が踊ってセラヴィー様の腿に触れる。
私の荒くなった息がセラヴィー様の陰部近くに吹きつけられている。
セラヴィー様は感じているだろうか。
私は左手でセラヴィー様の下腹部をさまよい、陰嚢に触れて、壊れ物を扱うように
優しく、軽く揉んだ。そして休むことなく唇で幹をしごき、合間に右手でもしごき
を加えた。何度も、何度も、何度も・・・・・。

激しい動きから、私の息もあがり、体が汗ばんでいた。
苦しい息を整えるために私は、激しく幹をしごく動作から、ふくらみを舌でチロチロ
する動きに変える。
膨らみを手でしごきながら、舌で幹をくすぐり徐々に下に移動させた。陰嚢に到達す
るとそこにもチロチロと舌を這わせたり、片方の陰嚢を口に含んで転がしたりする。
そうこうしている内に息が整った私は、再度、幹を口に含み、唇と舌を使い直進的に、
回転的に、こする、圧迫する、吸うを繰り返した。
・・・私は夢中でありとあらゆる知識を試していた。
セラヴィー様の息が荒くなっているような気がする。
射精してしまいそうで射精に至らない、というのが男性にとって最高の快楽と書物に
は書いてあった。
セラヴィー様はそんな風に感じて下さっているのかしら・・・。
私は、愛する人にこのような淫らな行為をしてあげられることに悦びを感じていた。


「っ、や、やっこ・・・。」
セラヴィー様の切羽詰った声が聞こえた。と、同時に肩を掴まれ押し倒される。
「ッハァ、ハァ・・・・・。」
なんだか余裕のないセラヴィー様の顔。
「・・・そろそろ、入れますよ。」
(・・・ちょっと・・・怖い、でも、ついに・・・ついに、セラヴィー様とひとつに
なれるのね。やっこ、やっこ幸せ〜!!)
私は幸福感に満たされながら、次にくるはずの破瓜の痛みに覚悟をし、眼を閉じて体
を硬直させた。


(・・・って、アレ?)
待てども痛みは、むしろ挿入感すら、やって来ない。
(セラヴィー様は私の体を案じてくださって躊躇されているんだわ。)
「セラヴィー様、やっこ、怖くないですから・・・。」
私はうっすら眼を開け、セラヴィー様に話かけた。
「・・・・。」
そこには冷たい顔で私を見下ろすセラヴィー様。
「・・・何言ってるんですか、もう入っていますよ。・・・でも全然気持ち良くない
。やはり君じゃダメなんですね。」
(え・・・?)
突然のセラヴィー様の変貌振りに、私は呆然となった。
セラヴィー様はさっさと立ち上がり、ローブに身を包んだ。
そして、ベッドの周囲が暗闇に包まれる。
「さようなら。」
セラヴィー様は一言冷たく言い放つと、私に背を向けてその暗闇へと向かっていてし
まった。
(な、なんで?)
「ま、待って行かないで!!セラヴィー!!セラヴィー様ぁ!」
裸のままベッドに取り残された私は訳が分からず夢中でその背中に向って叫んだ。

「セラヴィー様ぁ!!」
自分の思いもよらない大きな声でハッとする。
「やっこ、やっこや大丈夫か?」
部屋の外ではドンドンというノックの音とおじいちゃんの心配そうな声が響く。
「だ、大丈夫だから・・・!おじいちゃん心配しないで!」
月明かりに照らされた、見慣れた自分の部屋のドアに向って叫ぶと、夢うつつだった
頭の中がはっきりし、急激に現実に引き戻される。
(・・・そうだ、今日はセラヴィー様とあの女の結婚式があったんだった。)
絶望的な現実を思い出してしまった・・・。
私は両手で顔を覆い、溜息を吐く・・・。

セラヴィー様は、私が幼い時に足を挫いて泣いていたのを助けてくれた、私の王子様
だった。
その時から、セラヴィー様との結婚は私の夢だった。セラヴィー様と結婚するために
、私はずっと、お料理だってなんだって、がんばって花嫁修業を積んできたというの
に・・・。
(愛しのセラヴィー様は、なんで、なんであんな女と結婚してしまったの?)
さっきの夢の中での幸せと現実とのギャップに、急激な虚無感と悲しみに襲われ、涙
が頬を伝った。

ひとしきり泣いた後、私の胸の中には別の感情が産まれていた。長年の夢を奪われた
という怒りと復讐の感情。
(どろしー、許せない。こうなったらあの女から、セラヴィー様を奪ってやるんだか
ら、どんな手を使ってでも・・・。)
                                   
その日から私はチャンスを伺っていた。
まずはセラヴィー様の弟子であったチャチャとの接点を多くし、それとなく探りを
入れた。それによって解ったことは、セラヴィー様は現在魔界に住んでいて、平日、
セラヴィー様は魔王としての仕事をしていて自宅にいないこと。土日は休日で自宅
にいること。でもあの女と二人でいる時間が長いとケンカをしてしまうから、(そ
れでも夫婦なの!?)土曜には定期的にあの女がチャチャの母親の家に出かけてい
ること・・・だった。
そしてある土曜日の朝、私はいくつもの魔法薬の瓶が並ぶ薬品棚の奥から、星マー
クのラベルの付いた瓶を取り出した。
(ついに、これを使う時が来たのね。)
今までは魔法薬が得意の私も、さすがに自分の好きな人に惚れ薬を使うのは邪道と
いう気がして躊躇していた。
けれど、今となっては私にもう迷いは無い。
10時、チャチャの家にどろしーが来ている事を確認し、箒で魔界まで飛ぶ。
11時半、庭で洗濯物を干しているセラヴィー様を確認し、家の中に忍び込む。
そして、昼食で食べるはずのスープに薬を溶かし込み・・・

「あれー?何やってるんですか?」
(ドキン!!)
半分まで空になった惚れ薬のビンを後ろ手に隠し振り向く私・・・。
セラヴィー様がにこやかに微笑んでいた。
「今日はランチしてこないんですか、どろしーちゃん。」
「え??ええ、今日は早く帰ってきたの。」
「そうですか、じゃあ一緒にお昼食べましょうか。ちょっと、手洗ってきますね。」
(はぁぁぁ。あせったわー。万が一を考えてあの女に変身してて良かった。)
そそくさと手を洗いに行くセラヴィー様の後姿を見送り、私はほっと胸を撫で下ろし、
早速スープを盛りつけ始める。
(これでセラヴィー様は私のもの・・・。)
思わず顔がにやけてしまう。



「・・・ど・ろ・しー・ちゃん♪。」
スープを盛っている後ろから急に抱きつかれて動きが止まる。
「セ、セラ・・・。」
目の前のセラヴィー様の手には惚れ薬・・・。
「これ、なんの薬ですかー?・・・この色、この香り、惚れ薬じゃあないですか?」
(し、しまった!計画が、ばれた?)
恐る恐る横目でセラヴィー様の顔色を窺うとなんだかにやにや嬉しそう。
「もうどろしーちゃんたら、こんなもの使わなくても僕は君にめろめろですから。
あは、言っちゃった。」
完璧に誤解しているセラヴィー様。
(ち、ちがいます・・・っていうかセラヴィー様、キャラ違う!!)
「あ、あの、・・・あぁ!?」
頭の中で言い訳を整理していると、耳に熱い吐息をかけられビクッとする。
何か言おうと開いた口もセラヴィー様の唇に塞がれてしまい、あの夢と同じ大人の
キス・・・
柔らかく蠢く舌。私の舌に吸い付く唇。思わずうっとりと力が抜け、思考回路も麻
痺してしまう。
「さあ、ベッドに行きましょう。」
力が抜けた私を抱き上げるセラヴィー様。
(ああ、憧れのお姫様抱っこ。)
ベッドルームに着くと私をゆっくりとベッドに横たわらせるセラヴィー様。私の頬に
かかった髪を丁寧にかきあげて大事そうにキスをする。
額にキス、右瞼にキス、左瞼にキス。ゆっくりとキスを落とされる度、セラヴィー様
の温もりがそこからじんわりと広がっていく。
頬にキス、首筋にキス、鎖骨にキス。温もりを徐々に下に落としながら、セラヴィー
様は私を少し浮かし、背中のファスナーを器用に下ろす。
肩にキス、胸にキス、お腹にキス、太腿にキス。
ドレスを完全に取り去ってしまったセラヴィー様はもう一度キスをしながら私の胸を
揉みしだく。セラヴィー様の手の動きに合わせて形を変える乳房の先端が次第に硬く
なり、感度が上がっているのが自分で分かる。セラヴィー様が手を動かす度にブラジ
ャーに先端が擦れてジンとする。
「ぁぅん。」
私の小さなうめきに反応してか、覆い被さっていたセラヴィー様の太腿のあたりが硬
くなっていた。
私はわざと膝を立て、セラヴィー様の硬くなったソレに自分の太腿を擦り付けた。
セラヴィー様はそれに応えて自分の硬くなったモノを私の太腿の付け根に押し付けて
くる。



「はあん。」
ジャスト、敏感な部分にセラヴィー様の膨らみが当たり甘い声が出てしまう。
いつの間にかブラジャーはホックを外されていた。セラヴィー様は片方の胸をわし
づかみにし、もう片方の胸の中央にそそり立つ小さな頂に頬擦りをした。
こそばゆい様な微妙な快感。何より、大好きなセラヴィー様に大事に大事に扱われ
ているのがとっても嬉しかった。
(ああ、長年の夢がとうとう現実に・・・。)
感動で胸がいっぱいになり目が潤んでしまう。私は涙を拭おうと顔を逸らした。
・・・と次にその眼に入ってきた物はセラヴィー様とあの女が純白の衣装に身を包
み、幸せそうに微笑んでいる写真。
(そうよ、今はあの女の姿・・・愛しいのセラヴィー様に、あの女の姿のまま抱か
れるのは嫌―!!)
BOM!!
思わず元の姿に戻った私の胸を掴んだまま固まるセラヴィー様。
そして間が悪いことにベッドルームの入り口には・・・
「どろしーちゃん・・・?!」
・・あの女が・・・居た。
突然のことが理解できずに目をぱちくりさせるセラヴィー様。
「・・・な、な。」
半裸の私を組み敷き、胸を掴んだセラヴィー様を指差し、あの女は言葉も出ずにわ
なわなと震えている。
「ご、誤解です!どろしーちゃん、こ、これは・・・これは・・・。」
「ひ、人の留守中に女引っ張り込んどいて・・・この状況で何が誤解よ〜!!」
あの女は有無を言わさずに攻撃魔法を爆発させた。
「は、話を聞いて・・・
「あんたと結婚なんて、私もどうかしてたわ。今すぐ離婚、離婚よ!」
ドカン!!バリン!!!
「ちょっと待ってくださ・・
嵐のような魔法の攻防が繰り広げられ、それが止んだかと思うと、
「セラヴィーのバカー!!ロリコン!!変態!!あんたなんか大嫌い!!」
捨て台詞を残し、あの女は家を飛び出していった。
果たして作戦は成功した・・・(んだろうか。)



2,ポピィ×どろしー

俺の名はポピィ。うまれ持ったエスパーの能力を活かし、現在の職業は、魔法の国
の大統領のSP。(兼正義の味方。)だ。
その日はSPの仕事が終わり、アパートへの帰宅途中だった。
(まったく、平八も人使い荒いよな・・・。)
時計を見るともう11時をまわっていた。ふと通りの居酒屋に眼を向けると、路地で
座り込んでいる女がいた。
(おいおい酔っ払いかよ。大丈夫か?)
離れた所で立ち止まって様子を見ていると、案の定、変な男達に絡まれている。
「あれー、お姉さんどうしたのー?大丈夫?」
「気分悪いならどっか休める所、行こうか?」

女はかなり飲んでいるのか、手をひかれても立ち上がれないようだ。
(ちっ、しょうがねえな。)
俺は男達に近寄り声をかけた。
「わりーな。その子俺の連れでさ、飲みすぎちまったみたいで。後は俺が面倒見る
から。」
二人連れの男は邪魔をした俺を忌々しそうに睨みつける。
「ん、だとー?邪魔すんなよ。」
いきがる一人を俺はサイコキネスで宙に浮かせて見せる。
「ひっ!!なんなんだ??」
大概のやつは力を見せればビビって逃げ出す。今回も例外ではなかった。
(あーぁ、こけてやがる。)
一目散に逃げていく二人を見送って、俺は溜息をついてその場を立ち去ろうとした
が、相変わらずうつむいたまま顔を上げない女が心配になって声をかける。
「・・・ちょっとあんた、大丈夫か?」
「んも〜っ、さっきっからうるさいわねぇ〜!私に構わないで頂戴!!」
毒づき、俺の手を振り払い、顔を上げたその女は・・・。
「どろしー?・・・」
「ポピィ君?」
俺の密かな想い人。
そして一年前まで一緒に住んでいた人だった・・・。
(って言ってもただの同居人だったが)


俺はどろしーをおぶって歩いていた。
「悪いわねーぇ、ポピィ君。重いでしょう?」
「いや、そんなことも・・・ないけど・・・。」
正直軽くはなかったけれど、どろしーは昔から体重の事は気にしていたからそう答
えた。
(というか、なんていうかその・・・背中に当たる柔らかいモノが気持ちいいから
重さなんて気にならなかった・・・って何考えてるんだ俺!!)
「それにしても急に大人びちゃってぇ、見違えたわ。」
「そ、そうかな。」
成長期だった俺はここ一年で急に背が伸びて、とっくにどろしーの背丈を追い越し
ていた。
「今日はどこに送っていけば良い?魔界には戻らないのか?」
「・・・・。」
心を読まなくとも、その無言で大体察しがつく。
(あいつとケンカしたな。)
一緒に住んでいた頃も、どろしーがあいつとよくケンカしていたのを思い出す。
どろしーのことが好きなくせに、愛情表現が捻くれてて、怒らせることばかり言っ
てた、あんな奴と結婚しちまったんだもんな。苦労してるんだろうな。
「俺のアパート狭いけど、今晩泊めてやろうか?」
どろしーが不憫に思えてついそんな言葉がついて出た。
「・・・うん。お願い。」
俺の背中で小さく呟くどろしー。
変な下心はなかったはずだが、いざ、どろしーの返事を聞く動揺で顔が熱くなって
しまう俺がいた。


アパートについて水を一杯飲むと、どろしーはそのままソファーにもたれてぐった
りしていた。相当飲んだんだろう。
俺はどろしーに布団を用意してやった。
(よし、俺はソファーで寝るってことにするか。)
「どろしー、そんな所で寝ると風邪ひくから、布団で寝ろよ。」
「・・・・。」
声をかけるが返事がない。
仕方がないので、俺は正体不明のどろしーを抱えて布団に寝かせようと試みた。
しかし、意識の全くない人間は重く、俺は布団につまずき、どろしーを抱えたまま
後ろにすっ転んだ。
(あぶねー。)
丁度、布団の上に転んだ為、どこかぶつけることもなかったが・・・。
気がつくと、俺はどろしーを抱きしめる格好になっていた。
胸の中で寝息を立てるどろしーが愛しくなって、ふと、どろしーの髪を撫でてみる。
元々金髪だった髪を黒に変えた為、細くてさらさらと手触りの気持ち良い髪だ。
あいつはどろしーの黒髪を嫌がっていたが、俺は黒髪の方がどろしーに似合っている
し、どろしーらしいと思っている。
「ん・・・・。」
どろしーの睫が震えゆっくりと瞼が開かれる。
起き上がったどろしーからは酒の匂いと、ほんのりどろしーの香水の匂いがした。
「ねえー、ポピー君、私って魅力ないかなあ。」
どろしーが顔を上げて唐突にそう尋ねた。
俺を見上げるどろしーの頬は酒のせいでバラ色に染まり、眼は潤んでとろんとして
いる。濡れた唇は半開きだ。転んだ時に胸元のボタンが外れたのか、大きく開いた
胸元は胸の谷間がのぞいていた。
「そ、そんなこと・・・ないと思う・・・。」
なんだかどろしーが妙に色っぽく見えて目を逸らしながら俺は答える。
俺がニャンコハウスでチャチャ達と住んでいた頃、たまにどろしー目当ての男がや
って来ていたのを覚えている。ただ、どろしーが知る前にセラヴィーにことごとく
抹殺されていたが・・・。
「ねえ、ぽ・ぴ・い・く・ん・・・」
気がつくと目の前にどろしーが迫っていた。
どろしーは俺の股に顔を寄せ・・・
「え?ど、どろ・・・わ!ま、待て!!!!」

嘔吐・・・していた・・・。

着替えと汚物の片付けを済ませた俺は、濡れたおしぼりでどろしーの顔とドレスを拭
いてやったが、濡れたドレスは洗濯が必要だった。
「どろしー、起きられるか?」
声をかけるが返答がない。また眠ってしまったようだ。体をゆすってみても起きる様
子もない。
さすがにこのままではつらい為、俺はとりあえずどろしーの汚れたドレスを・・・脱
がせることにした。
まずどろしーの長い髪をチャックで噛まない様、注意深く背中のファスナーを下ろし
ていった。ぱっくりと口を開けたファスナーからはどろしーの白い肌と黒の下着がの
ぞいている。両腕を抜くと隠されていた胸元が露になる。かなり大きく、柔らかそう
な乳房が黒のレースをあしらった下着から零れ落ちんばかりに張り出している。
「ゴクッ。」
喉がなった。


その大きな音に恥ずかしくなり、赤面しながらも、俺は着替えを続行した。
心臓の音もやけにうるさい。そしてその拍動は別の場所にも感じられていた。
腰の部分を少しずつ下げていく。こ、これは・・・たぶん、ストッキングを留める
ために使う、ガーターベルトってやつだ。白い太腿にガーターベルトがつけられて
いるだけで、セクシーに見える。俺には刺激が強すぎて、直視出来ずに眼を逸らし
ながら一気にドレスを引き下げた。
やっと、汚れたドレスを取り払うと、俺はどろしーの体全体の曲線美に眼を奪われ
た。
俺とは10歳以上年が離れているけれど、普段から鍛えているだけあってウエストは
引き締まり、縦に一本筋肉の筋が浮いていて・・・でも全然筋肉質、とかじゃなく
て、女性独特のなめらかな脂肪のつき方をしている。
ヒップに関しては程良い大きさで、新鮮な桃のように引き締まり、丸く形が整って
いた。
そして、バストは・・・線の細い肩からは想像できないくらい豊満で・・・下着上
部からはみ出す部分がとても肉感的で・・・見ているものを吸い寄せるような魅力
があり・・・
俺は、思わず手を・・・伸ばしていた・・・。

そして震える手がその膨らみに届きそうになった瞬間・・・
「セラヴィー。」
あいつの名前を呼ぶどろしーに急激に正気に戻る俺・・・
でも、頭は正気に戻っても、なかなか体は正気に戻らない。
とにかくドレスを風呂場に持ち込み闇雲に洗濯を開始してみたりする。
(しゃがむと余計つらいぜ。)
「・・・っくしょー。」
若さゆえに抑えが効かないその疼きを、惚れた女の為に最後の理性で食い止めて、
洗濯という行為に没頭する。

そしてその晩、俺はあいつに小さな復讐を・・・した。




3,セラヴィー×どろしー

胃がもたれて体調が優れない・・・二日酔いだわ。
ポピィ君の話によると飲みすぎて変な男に絡まれている私を偶然発見し、泊めてくれ
たとのことだったけど・・・。
(全く、記憶なくす程飲んだなんて・・・ポピィ君に拾ってもらって運が良かったわ
・・・。)
私は早朝の澄んだ空気の中、箒を飛ばしながら自己嫌悪に陥っていた。

(でも・・それもこれもセラヴィーのせいよ!!)
昨日の記憶が蘇る。
驚いたセラヴィーの顔。半裸の酔狂娘。
そして・・・セラヴィーの手に包まれたうら若い膨らみ・・・
頭の中にフラッシュバックする思い出したくもない映像を、振り払うように、私は
ブンブンと頭を振った。

(う・・・気持ちわる・・・)
私はふらつく箒を立てなおす。

セラヴィーの長年の(異常な)執着に根負けして結婚したというのに・・・。
(フツー新婚早々他の女に手出す?!・・・しかも相手はチャー子の同級生?!
・・・人の運命狂わしておいて信じらんない!!もう絶対、荷物まとめて出てって
やる!!)
昨日の出来事を思い出した私は、また怒りが込み上げてきて、思わず箒のスピード
を上げていた。

魔界の我が家に戻った私を迎えたのは、一晩中、寝ずに私の帰りを待っていたのか、
目の下にクマを作ったセラヴィーだった。
「どろしーちゃん!!!」
椅子から立ち上がるセラヴィーを無視して、私は自分の荷物をまとめにかかる。
そんな私の後をおろおろ追いかけながら、セラヴィーは言い訳を始める。
「昨日のあれはですね・・・。」
(上等じゃないの、一晩考えた言い訳聞いてやろうじゃないの。)
「あの子が僕に惚れ薬を使おうとどろしーちゃんに変身して来て、僕がどろしーちゃ
んと間違えて・・・。」
荷物を片付ける手を止めないまま、私は耳を傾ける。
ことあるごとにセラヴィーにアタックしていたあの酔狂娘のことだ。セラヴィーの言
っていることはありえないこともないような・・・。
「こう、キスをして、で、お姫様抱っこでベッドルームに行ってですね・・・。」


(でも・・・そんなに詳細に説明せんでもいい!!)
「そんな話聞きたくない!!」
パシッ!!
話をさえぎり振り上げた右手がセラヴィーの頬に当たる。
反射神経の良いセラヴィーはいつもなら平手打ちくらい避けるのに、わざと避けなか
ったようだ。
セラヴィーは私の肩を掴み、真剣な顔で語りかける。
「神の名のもとに、お互いを愛することを誓ったじゃありませんか・・・」
「・・・・。」
結婚式のシーン、走馬灯のように蘇るセラヴィーとの思い出(金髪のときは纏わりつ
かれ、黒髪の時はケンカばかりだったけど。)
確かに昔からセラヴィーはあの娘を苦手としていた。だから、セラヴィーからあの娘
を連れ込むなんてことはないはずだ。
そしてセラヴィーの言葉を信じれば、あの娘を私と思ってキスをして、私と思って服
を脱がせたんだろう・・・だけど・・・セラヴィーが、私でない他の女とキスをして
、他の女の服を脱がせたという事実に渦巻く感情・・・
・・・私は嫉妬をしていた。

「僕を信じてどろしーちゃん。」
いつまでもそっぽを向いて無言の私にセラヴィーはそう呟くと、私の顎を引き寄せそ
っと、キスをした。
そして私の顔色を窺うセラヴィー。
じっと見つめるセラヴィーに、私の嫉妬を見透かされてしまうような気がして・・・

「・・・消毒よ!!」
私はセラヴィーに深い口づけをした・・・。

セラヴィーは最初、私からのキスに驚いていた様子だったけれど、すぐに私の舌を自
分の舌で絡めとり、優しく吸い上げ、応戦した。
私の唇の内側を舐め回し、舌の裏側を擦り上げるセラヴィーの舌。微妙な舌使いに軽
い眩暈を覚える。でも、あの娘にもこんなキスをしたのかと思うと、悔しくて、眩暈
に襲われながらもセラヴィーの口腔内に執拗に舌を出入りさせ、私は唇を離さなかっ
た。


「・・・っはぁー。」
最初に唇を離したのはセラヴィー。
二人の舌からは唾液の糸が垂れる。
「・・・情熱的なキスですね。どろしーちゃん・・・。」
心なしかセラヴィーの顔が上気している。
求め合うキスがとても気持ち良くて・・・私は再度セラヴィーに口づけようと背伸び
をした。

・・・と、ほんのり上気してうっとりとしていたセラヴィーの顔色が青ざめる。

「?」
「・・・これは・・・何ですか?」
「え・・・・?」
指差された胸元を見ると、肌に赤い点がひとつ。
「む、虫刺され・・・?」
(にしては大きいか・・・。・・・痣?)
覚えのない赤い点に頭をひねる私。
「・・・秋に蚊なんていないでしょう!それはどう見たって・・・キスマーク。」

『キスマーク』という単語を聞いた私の脳裏に昨晩の記憶の断片が蘇る。
(・・・ポピィ君?!・・・いや、まさかありえないわ。)
私の顔色が変わったのをセラヴィーは見逃さなかった。
「・・・どろしーちゃん、あなた、昨日どこに泊まったんですか?」
セラヴィーの顔がひきつっている。
「な、何誤解してんのよ、酔っ払ってた所、偶然ポピィー君に拾ってもらっただけ
だもの。あんたが心配するようなことないわよ。」
(・・・まあ、はっきりした記憶はないんだけど。)
「一年前まで一緒に暮らしていたチャー子や犬、しいねちゃんのお友達よ。子ども
じゃない。何もあるわけがないじゃない。」
(まあ、急に身長は伸びて大きくはなってたけど・・・。)

「・・・許しません・・・・。」
私の正直な答えを聞いたセラヴィーだったが、何をどう勘違いしているのか考えを
改めようとせず・・・・。
「僕という夫がいるのにも関わらず、無断外泊して、はたまたキスマークなんてつ
けてご帰宅とは・・・どろしーちゃんはいけない子ですねー!悪い子ですよ!!・
・・そうです、二度と同じ事がないように、お仕置きしてあげましょう!!!
ははははは・・・!!!」
(や、やば・・・)
狂ったセラヴィーに恐怖を覚え背中に鳥肌が立つ。
過去に何度か見たことのある、「悪魔」のセラヴィー。
こういう時、セラヴィーに何を言っても通用しない。このままだと何をされるか分か
らない。
私は身の危険を感じ、急いで退散しようと箒を出す。
「そんなことで僕から逃れられると思っているんですか?」

BOM!!
「きゃ!?」
一瞬浮いた箒が急に重くなり、地面に落ちる。
「な、なにすんの!!~」
落ちた場所にはすでにベッド・・・
そして・・・
(か、体が動かない・・・。)
こういう時、セラヴィーは本当容赦がない。
セラヴィーは仰向けに横たわった私の、ドレスを脱がせにかかる。
「さあ、どろしーちゃん。お洋服脱ぎましょうねー。」
セラヴィーは楽しそうな口調で動けない私の体を起こし、洋服から腕を抜く。
私の胸があらわになる。


「やあ、どろしーちゃん。今日は黒のレースですか。セクシーですね。だけど僕は
清楚な白の下着の方が好きかなー。」
BOM!!
セラヴィーが魔法をかけると、私の下着は白のフリルにピンクのリボンのついたかわ
いらしい下着に変わった。どうもセラヴィーは私を着せ替え人形として扱っているら
しい。セラヴィーの行為に悪寒が走る。これじゃあ、私はエリザベスと一緒だ。
「どろしーちゃん・・・。綺麗だ・・・。完璧ですよ。」
セラヴィーは私の全身をじっくりと眺め、恍惚とした表情で呟く。
「僕の料理と適度な運動で作り上げられたボディーはまさに、僕の理想です。」
確かに、セラヴィーの料理を食べ、セラヴィーとのケンカで適度な運動しているけれ
ど・・・
まさか、自分の理想の体を作らせるための計画的なものだったら恐ろしい。
「じゃあ、これも脱いじゃいましょうね。」
セラヴィーはそう言うとブラジャーを外す。セラヴィーは両手で乳房を鷲づかみする
と、円を描くようにもみしだく。円を描く度にセラヴィーの人差し指と中指に乳首が
挟まれ刺激される。
「どろしーちゃん、ここ、硬くなってますよ♪」
刺激された頂きがツンと立ち上がるとセラヴィーは人差し指でクニクニと集中して刺
激する。
(ヤダ、そんなの解説しないでよ。)
「おや、なんだか恥ずかしそうな顔してますね。いいんですよ、もっと気持ち良さそ
うにしても。」
セラヴィーのかけた魔法で、声も出せなかったが、私は表情に思ったことが出てしま
っているようだ。
「もっと、気持ち良くさせてあげますね。どろしーちゃん。」
セラヴィーはそう言うと、私の胸に顔を埋め、尖った先を舌で舐めた。セラヴィーの
舌はキスの時と同様、様々な動きで私を攻め立てる。
(セラヴィー、昔から何やっても器用だったけど、こんなことまで器用なのね。)
快感に頭の芯が痺れてぼんやりしながらもそんなことを考える。
「どろしーちゃん、気持ち良いですか?じゃあここはどうですか?」
そう言って今度は下腹部に手を滑り込ませるセラヴィー。
しかし、セラヴィーは直接谷間を触らず、太腿をさわさわと触っている。その手は背
後に回り、お尻の当たりにも微妙なタッチで触る。
(はん!?)
その微妙なタッチはくすぐったいような、でもゾクゾクとした気持ち良さがあった。
その手は内腿に、そして谷間に近づき、ちょっと触れたかと思うとまた背中の方に
と、じらすように彷徨っている。セラヴィーはそうやって手を動かしながら、また、
乳首を舌で転がし始める


蠢く舌と、吸い付く唇、たまに甘噛みする歯にだんだんと息が上がってくる。そして
じらすような動きの手にジンジンとした疼きが込み上げる。
そんな私の顔をセラヴィーはそっと覗き込む。
「くすっ。」
(!!)
きっと今の私は上気した顔で目はうつろ、口も開いてひどくいやらしい顔をしていた
。セラヴィーは、私の欲望を見透かしている。直接的な刺激がもっと欲しいと望んで
いる私に・・・。体が動かせず、声も出せずにそんな淫らな様子を呈している私をセ
ラヴィーは楽しんでいるようだった。
「あーあ、どろし−ちゃんここ、もう蕩けていますよ。」
片足を持ち上げ、ソコを覗き込むセラヴィー。
(やだ!!見ないで!!)
ぴちゃっ。
待ちわびた快感に眼を瞑る私。
セラヴィーの舌が溢れ出す私の蜜をすくい上げる。谷間をなぞる舌はその周辺を満遍
なく揉み解す。ぬるりとした熱い舌の感触が谷間の中に出入りする。
(あ、あん。)
そして核に舌が到達すると、体の内部でなにかがピクンと反応した。核の脇を舌が行
き来する度に強烈な快感。そして、セラヴィーは核の薄皮をそっと指で丁寧に剥き、
優しく舌を這わせた。
(!!!!!ダメ、そこは)
核を優しく愛撫される度に谷間の中から次々と蜜が溢れ出すのが自分でも分かった。
セラヴィーは丁寧に舌で核を愛撫しながら指で谷間をなぞり、優しくほぐしながら
内部への進入を試みる。
セラヴィーは私の準備が整うまでゆっくり、ゆっくりと壁をほぐしていき、いつの間
にか指一本の進入に成功していた。舌での核の愛撫は快感と共にむずがゆさがあった
が、共にゆっくりと指を出し入れされると、痒いところに手が届いたように今までに
なく気持ち良かった。
(ああ、すごい、!!)
あまりの気持ち良さに涙が浮かんできていた。
「気持ち良いですか?」
指の出し入れを続けながら、興奮した面持ちでセラヴィーが耳元で熱く囁く。
(そのまま続けられたら・・・・)
だんだんと私の中で高まって行くものがあった。
そして快感が頂点に達しそうになった時、セラヴィーは急に愛撫を止めた。
ズキズキと疼きだけを残して波がひく。
体は物足りなさを訴え、私はまた、表情に出てしまっていたようだ。
「まだ、ダメですよ。クスッ。」


BOM!!
また、何か魔法がかけられた。
「どろしーちゃん、まだ痛いかもしれませんが我慢してくださいね。」
そう囁くとセラヴィーは熱く大きな塊を私の濡れそぼった谷間にあてがった。
「あ!!」
ぬっっと先が谷間の壁を押しのけるが私の壁はその大きな塊を飲み込むにはまだ硬く
、跳ね返してしまう。
セラヴィーは2度3度、と徐々に力をかけて進入しようとする。
「あ!!ああ!!」
その度に快感と押し広げられる鈍い痛みに声が出てしまう。
さっきの魔法は呪縛を解くものだったらしい。
人形のように扱われ、辱められた後、体の自由が戻ったのだからセラヴィーを拒否す
ることもできたのに、体は物足りなさを埋める為、セラヴィーの行為を拒否すること
を認めない。

「っはあう!!!!!」
何度目かにセラヴィーが力をかけると私の中がセラヴィーでいっぱいになった。
初夜は済ませてあったが、セラヴィーのモノを受け入れ動かれるとまだ少し痛みがあ
った。
だけど、セラヴィーが腰を少しずつ動かすと、痛みと共に快感が伴うようにもなって
いた。
「あ、ああん!!あん!!」
セラヴィーの腰の動きに合わせ、体がビクンと自然に跳ね上がる。その度セラヴィー
も声は出さないがさっきの私のように表情には快感が見て取れた。
そしてそんなセラヴィーにいつもまにか私も興奮を覚えていて・・・
私はもう気づいてた。
セラヴィーの狂気を嫌がっていた私が、本当は取り返しがつかないほどセラヴィーの
それに依存していること。
セラヴィーの顔が切なそうにゆがむ。
「っく。」
絶頂を表わす溜息・・・。
体の中のモノが脈動し熱い何かが注ぎ込まれる。
「やっと、僕のすべてを受け入れてくれましたね、どろしーちゃん。」
汗ばむ体で私を抱き寄せ、キスをするセラヴィー。
ただ繋がっているだけで気持ち良かった。
そのままの状態で抱き合っていたら、セラヴィーのモノが、また大きくなってくる。

そしてまた、セラヴィーはゆっくり、ゆっっくり、優しく動く・・・。
痛みはまだあったけど、セラヴィーの作る揺れが気持ち良くて・・・。
何度か小さな波が来て私はもう力が入らない。
そして初めての大きな波・・・。そしてセラヴィーの小さなうめき声・・・・。
絶頂感、一体感、幸福感・・・。
セラヴィーもきっと同じ気持ちを共感している。


ぐったりと私に体を預けるセラヴィーの重さを感じながら、私は耳元で囁いた。
「大好きよ。セラヴィー。」
セラヴィーは無言で私の髪を撫でて返答する
『愛していますよ、どろしーちゃん。』と・・・
                       END