セラヴィーは目を瞑って、ある光景を思い出していた。
(どろしーちゃんっ……どろしーちゃんっ……)
心の中で呼びかけているのは、セラヴィーが幼い頃からずっと大好きで恋焦がれている少女の名前だった。

本当に本当に大好きで、結婚まで誓い合った仲なのに、成長するにつれて、二人の距離は何故か離れていくような気がする、とセラヴィーは感じていた。
実際に、避けられたり、睨まれたりすることが増えた。「嫌い」と言われたこともある。
けれど、冷たくされても、セラヴィーがどろしーを好きな気持ちは増すばかりだった。
それに、どんどん変わっていくように見えても、どろしーの優しさや本質的なところはちっとも変わっていないことをセラヴィーはよく知っていた。

それは本当に偶然だった。
先日、どろしーの半裸をセラヴィーは見た。
どろしーちゃんもいるからとドリスに誘われて、二人の家に遊びに行ったのだ。
遊びに誘おうと、どろしーちゃんの部屋を覗いたとき、どろしーちゃんがちょうど着替えをしていたのである。

金の巻き毛が柔らかそうな白い肌に絡み、華奢な身体が脱ぎかけたピンク色のドレスに包まれていて、どろしーちゃんがいつもよりも綺麗に見えた。
そして、その華奢な白い身体には、わずかながらも少女から大人への変化が現れていた。
小さくふくらみかけた胸、柔らかそうな肉付き、くびれたウエスト、香りたつような丸みを帯びた身体へと、どろしーは変わりかけていた。
そんなどろしーを見た瞬間、慌てて目を逸らして、セラヴィーはばれないように部屋から離れた。
その後何事も無いように三人で遊んだけれど、セラヴィーの脳裏に、その時のどろしーの姿がちらつくようになった。


(どろしーちゃん……すきです……)
街でも、学園でも、きっと世界中でも一番にかわいい女の子。
出会った瞬間から一目ぼれをしていた相手。きらきらの金髪と、晴れわたった青空のような瞳、輝くような笑顔。
なによりも、捨て子で、義理の親が冬眠してしまうトカゲ男だったために、孤独ばかり知っていた自分に、あたたかい手を差し伸べてくれた女の子。
恋焦がれる気持ちは募るばかりで、そんなセラヴィーに、どろしーの半裸はたまらない興奮をもたらしていた。
思い出すだけで自身が硬くなり、セラヴィーはどうしようもなくなってしまう。
自身を擦りながらセラヴィーはどろしーへの思いに浸る。
(触って…みたいです・・・・・・)
あの柔らかそうな胸はどんな感触なんだろう。
(・・・僕はどろしーちゃんを、愛したいんです・・・・)
抱きしめて、閉じ込めて、キスをして、・・・それから。
セラヴィーは、思う。
それから・・・・・・・
徐々に手の動きが早まっていく。
(どろしーちゃんっ……っ!!……んんっ……!)
脳裏ではどろしーがあられもない姿で悶えている姿が浮かび、セラヴィーは一気に自分を解放した。
ドクドクドクと白い液が手の中に放出されていった。

(……やっちゃいました……)
冷えていく体液に、自分の気持ちもさめていくのを感じて、セラヴィーはため息をついた。
この行為を終えると、隣にどろしーがいないことが悲しくなる。同時に何の疑いもなく、笑いかけてくれるどろしーに対して、申し訳ない気持ちになる。
けれど、もう最近では笑いかけてくれることは減った。徐々に、二人の距離は離れている。確実に。
そんなわけで、セラヴィーはさみしさも手伝って、自慰行為をせずにはいられなくなっていた。
(何とかしなきゃいけませんね……)
セラヴィーは情けなさと虚しさを感じながら後始末をし、深いため息をつくのだった。


次の日はうらら学園の遠足の日で、いつの日かに二人が結婚を誓った思い出の原っぱにやってきていた。
目的の場所に到着すると、皆は散らばって思い思いに遊び始めた。
そんな中に混じって、セラヴィーはどろしーの姿を探すが、見つからない。
けれど、セラヴィーには何となくどろしーのいる場所に見当がついていた。
ここは二人が昔よく遊んだ場所である。
皆が知らないような穴場や、綺麗な花が咲く場所など、二人の秘密の場所がここにはいくつか存在していた。きっとそのどこかにいると、セラヴィーは考えていた。
しばらく探すと、セラヴィーは人気のない丘にどろしーの姿を見つけた。
ちょうど木々が生い茂っていて、影になり、どろしーの姿は死角になっていたけれど、セラヴィーの目はきらり、と一瞬光った金髪を見逃さなかった。

「どろしーちゃん、みつけた!」
「な、何でここに来たのよ!ドリスと遊びなさいよー」
「僕はどろしーちゃんがいいんですーっ」
「ちょっと、セラヴィ・・・きゃあ!」

どろしーを見つけた喜びのあまり、いつものように飛びつくと、ぐらり、とどろしーの身体が揺らいで、バランスを崩した。
「わ、ごめん、どろしーちゃん!」
勢いをつけすぎたのか、不本意にもどろしーを押し倒してしまい、セラヴィーは慌てて身体を起こそうとする。その時、セラヴィーの手にふに、と柔らかい感触が伝わった。


(・・・わ、わ・・・)
セラヴィーの目の前には、緩やかにふくらむ胸がある。自分の手に触れているに、セラヴィーの頭が真っ白になっていく。
(……どろしーちゃんの……おっぱいだぁ……)
想像でなく、実物の暖かくて柔らかいそれはセラヴィーの余裕を一気に奪い去った。
「ばかっ!は、はやくどきなさいよっ・・・なっ!?」
どろしーが抗議の声を上げ、起き上がろうとするが、とっさに肩を押して、それを阻止する。
「や、やめ・・・!!」
どろしーの抗議を無視し、そのまま顔を近寄て、セラヴィーはどろしーのやわらかい唇にキスをした。
「やだっ!」
どろしーはセラヴィーの胸を押し抵抗し顔を振り、与えられるキスから逃れようとする。それがなんだか悔しくて、セラヴィーはどろしーの腕を掴んで、抵抗できないように頭上で固定した。

「な、なにすんのよっ、こんなことして・・・!」
「どろしーちゃん、大好きです」
「わたしは、嫌いよ」

ずきり、と胸を貫通するような痛みが走った。
嫌い、と言われることにはだいぶ慣れてきたけれど、胸を痛めることに変わりない。
下肢に集る熱とは裏腹に、セラヴィーは一気に心が冷えるのを感じた。
こんなにも、大好きなのに。
大好きだってコトを分かってほしい。


「僕がどれだけどろしーちゃんが好きか、教えてあげますね」
にっこりと、穏やかに、けれどいつもとは違う冷たい目でほほえむセラヴィーに、どろしーは顔を青くする。その中に秘められている情欲と狂気の色がどろしーの身体を金縛りのように動けなくさせ、どろしーは小さく震えることしか出来なかった。
ちゅっ、と音を立てて、ふるふると震えているどろしーの唇をついばむと、セラヴィーはどろしーの腕をまとめて片手で押さえつけ、
開いた手でどろしーのブラウスのボタンに手をかける。

「やめてっ!」
「いやです。」

身をよじるようなかわいらしい抵抗をものともせずに、セラヴィーは上から一つ一つボタンを外していく。ブラウスを左右に開くと、白い肌と、まだ発達途上のかわいらしいどろしーの乳房があらわになった。

「まだブラジャーつけてないんですね」
「う、うるさいっ!」

どろしーは顔を真っ赤にして、思い出したようにどろしーが暴れるが、どうしてもセラヴィーの下から抜け出すことが出来ない。
セラヴィーは涼しい顔のまま、どろしーのそのふくらみに手を伸ばし、やわやわと揉みはじめた。

「・・・っ……やだ……」
「大丈夫、気持ちよくなりましょうね」

「はぁ・・・ん・・・っ・・・や・・・・・・・」
微弱ながらも刺激を敏感に受け取って、どろしーが弱々しい声を漏らす。
日に触れることがない乳房は白く、桜色をした可憐な乳首がぷくり、と硬くなる。
セラヴィーはどろしーのふくらみかけのかわいらしい胸を強く、時には弱く揉みしだく。
手のひら吸い付くような柔らかな肌の感触、押し返してくる弾力がセラヴィーを高揚させた。
セラヴィーは桜色の乳首に唇を付け、舌で乳首を刺激し始めた。
なんども舌で乳首を転がしながら乳房を揉んでいく。

「んっ……んっ……やめ、て……」
その行為に対して制止の言葉を吐きながらも、甘い吐息がどろしーの唇から漏れ出していた。
わずかにに開いた口からは、赤い舌がチロチロと覗き、セラヴィーはどろしーにもう一度唇を重ねる。
あたたかく、湿った唇に舌を這わせ、口内に侵入する。

「んん・・・っ・・・」
(あったかい・・・)
どろしーの舌を探し出して、摺り合せると、無意識だろうがどろしーの舌が吸い付くようにセラヴィーのものに絡み付いてきた。夢中でキスに没頭する。どちらのものかわからない唾液が、どろしーの唇からこぼれ、薔薇色の頬をぬらした。
しばらくキスを続けて、セラヴィーが名残惜しそうに顔を離すと、どろしーは青い瞳をとろんとさせて、キスの余韻に浸っていた。


キスと胸への愛撫で力が抜けたのか、どろしーはいつの間にか抵抗を止めていた。
その事に気を良くしたセラヴィーは、拘束していた手を離し、両手でどろしーに愛撫を再開する。
どろしーのつつましいふくらみをやわやわと揉み、みずみずしい肌の感触を堪能する。
舌で首筋や鎖骨の辺りを舐め、キスをすることも忘れない。

「あっ……だめ……やめて…ってば…」
「やめませんよ。本当は、気持ちいいんでしょう?」

セラヴィーはいつもと変わらない笑顔のままで、安心させるようにどろしーに言ったが、それはどろしーの恐怖をますます煽り立てるだけだった。
セラヴィーはどろしーのスカートをまくりあげて、白いパンツを青空の下にさらけ出すと、どろしーの秘部を布地の上から撫でた。

「やぁっ!・・・やめて、やめてってばぁ!!」
「大丈夫ですよ、どろしーちゃん」

優しくなだめるように言い、パンツを手早く脱がせてしまうと、セラヴィーはどろしーのすらりとした足をM字に開き、その中心に舌を這わせた。
「きゃぅっ・・・ぅんっ・・・・・・あぁ・・・ん・・・・・・」
直接に与えられる、けれどはじめての刺激に、震えながらどろしーは混乱する。

「セ、ラヴィー、んぁ・・・汚いよ・・・そんなとこ・・・・・・・や、だぁ・・・」
「どろしーちゃんはきれいですよ」
「・・・ばかっ・・ああん、・・・やめ、て・・・ほんとに・・・・・・やだぁ・・・・・・はぁん・・・っ!」

ピクピクと体を震わせながら、セラヴィーの髪をつかんでどろしーは否定の言葉を吐くが、徐々に高まっていく快感に、どろしーの腕はセラヴィーの頭を押さえつけるように力を加えた。それに煽られて、セラヴィーはどろしーの反応の大きいところを中心に、舌で攻め続ける。


「あぁっ・・・・」
びくん、と大きく震えると、秘所から愛液が滴った。
(どろしーちゃんが……感じてくれてる……)
どろしーちゃんに快感を与えていると言う事実にセラヴィーの心が満たされていく。
「ああっ、んっ・・・・・・いやぁっ……」
わずかながらもどろしーの腰が揺れ始め、否定しながらも、快感を求めてしまっている行動に、セラヴィーは笑みをもらす。
「はぅっ、はあぁんっ……やめ、あっ……セラ、っ…だめえぇぇ…」
ぎゅうぎゅうと、どろしーの柔らかい太ももがセラヴィーの頭を押し付けるように挟んだ。

(やめられるわけがありませんよ、どろしーちゃん)
セラヴィーは舌の動きを早め、激しく舐め続ける。
「あっ、あはぁっ……ああんっ……あああああっ……!」

どろしーはびくり、と大きく体を仰け反らせた後にぐったりと地面に横たわった。
「どろしーちゃん?・・・あらあら」
初めて与えられた強い快感に耐えられず、どろしーは絶頂と同時に意識を失っていた。

ピンク色に肌を染め、荒い息のままくったりと気を失っている金の美しい少女の姿に、セラヴィーは自身が再びゾクゾクと昂ぶっていくのを感じていた。

「大好きですよ、どろしーちゃん」
ぺろり、とどろしーの唇を舐めると、セラヴィーはにっこりと微笑んだ。